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音楽・ドイツ語

2017年8月 6日 (日)

新国立劇場「ジークフリート」(6/7)

詳細はこちら

願わくば序夜から第三夜まで、4日間連続で聴きたいのがリングではあるが、ちょいと無理な話であり、それでも今年は秋に「黄昏」があるので、まぁ満足。

「ジークフリート」の魅力の一つとして、性格の変化があると思う。ジークフリートしかり。ブリュンヒルデしかり。それが少し大げさすぎたような気もするが、変化するその様は、聴いていて飽きないものがある。

(しかしそれをふまえてなお、私はブリュンヒルデはあまり好きではない。私の解釈がよろしくないのかも知れないが、彼女は最後の最後まで、自らの誇りを糧に行動しているような気がするのだ。彼女の思考はすべて一人称的だと感じる。)

指揮された飯守氏もレクチャーで仰っていたが、この作品は「対話」で構成されているようなものだ。そこにある種難解さがあり、とくにさすらい人(ウォータン)の真意を見極めようとすると、深い闇の中に落ち込んでいくような気がする。

・・・と、わかっていながら、全幕に渡り、そっちの方に意識は傾く。そして、「こんなに登場人物も少ないのであるし、しかもそれほどの演出も必要ないのであるから、こりゃ存外ホールオペラもいけるんじゃないか?」などと、平素とは正反対のことも考える。

(私はホールオペラには否定的である。)

そして、こんな思考に落ちるのは演奏が安心して聴けるからに他ならないと気づいたとき、「黄昏」がとても楽しみに思えてくるのだった。

2017年7月27日 (木)

日本フィルハーモニー交響楽団 第690回東京定期演奏会(5/26)

私はワグネリアンの端くれである。どの程度かと言えば「ワグネリアンの事務所の電話番の横で床磨きをしている」ぐらいだが(笑)。

とは申せ、いわゆるホール・オペラはあまり好きではない。それがここ数年の東京春祭に欠席している理由の一つではある。(もちろん仕事が休めないこともあるが。)

その観点から言えば、この演奏会も敢えて行く必要はなかったのだが、知人のワグネリアンから、マエストロのワーグナーがなかなかによろしいと聞き、かつ、ウォータンのキャスティングにも惹かれ、そして(ここんとこが大事なのであるが)、チケ代のリーズナブルさにも惹かれ上野の1階で聴いた。

日フィルサイトにアーカイブがないので、ホールに詳細のリンク を貼るけれど、リンク切れしいたら勘弁。

結論。

「最低限の演出で見事に描き出す秀逸なる舞台」。

歌手陣は幅4尺ぐらいの空間で、マイムをしながら歌う。小道具がないだけ。もちろん譜面なし。さすがに巨人は無理だったろうが、その他の登場人物すべて、その役どころ(性格)に合った衣装で歌い、そして簡略化してはあるが、演技をする。

ラインの乙女たちが、ステージに座りヒソヒソ話をしているだけでも、陽気ではあるけれど軽薄でもある彼女たちの性格がよくわかる。

アルベリヒの鈍重とでもいえる動きと必死な表情が変化していく様が、好色から支配欲への変貌を描き出す。

上野では高層階を好む私でだるが、今宵に限っては1階でよかったと思うのだった。

もちろん、総合芸術とは言え主役は「歌唱」。ウォータンにキレがなかったのが、少し残念だった。

カーテンコールで万来の拍手をもらったのは、アルベリヒであったが、この日は急遽代役にたったローゲの西村氏が抜きん出ていたように感じた。

びわ湖で3月に歌っていたとはいえ、あの存在感はすごい。赤いマフラーの使い方で。ローゲのすべてを表現しながら、歌い上げる。元々好きなテナーさんではあったけれど、ますます惚れ直しました。

東京春祭のワーグナーを否定するつもりは毛頭ないのだが、日フィルが「定期」で、これだけのものをやれるんである。せめて歌手の譜面台なしぐらいは、やれたのではないか。ふとそう思った次第。

2017年7月26日 (水)

旅するヴァイオリン vol.64 ~ヴァイオリン Duo の世界 ~(5/22)

ヴァイオリン、白井篤氏&坂本瑠美氏。

最初にバカ話を書こう。演奏家さんたちがプロフィールに使う写真は、大体は自分で用意するものらしい。無頓着な人は若い頃の写真をいつまでも使っていたりしてね。そして時に「写真に騙された~」と嘆くこともある。

お前は何をもって行く演奏会を決めているのだ>自分(笑)

しかしながらその逆もあるもので、坂本さん、貴女、プロフィール写真よりずっとずっと可愛くて素敵じゃないの~~~。

かくして美男美女のデュオが始まりぬ。

「44のデュオより(バルトーク)」

「デュオ コンチェルタンテ 第1番(ベリオ)」

「2つのヴァイオリンのためのソナタ 第5番(ルクレール)」

「2つのヴァイオリンのためのソナタ(プロコフィエフ)」

基本、私は低弦が好きであり、その下支えの元、自在に動く高弦を愛している。(パッサカリアは別ね。)しかし、この高弦デユオは、まぁ何と魅力的なこと!

オペラの女声二人のアリアのようでした。

お二人とも「またやりたい!」と話しておられましたので、大いに期待したいところです。

(音質もシンクロしていたのかも知れませんね。)

2017年7月24日 (月)

5月

.N響ゴールデン・クラシック

色々と思惑はあれど、やはりチャイ5なれば2楽章。

「キャぁ~、素敵でした~っ!嬉しかったよぉ~っ!」などと楽屋口で騒いでしまったとしても、ニコニコと「ありかとね~」と言っていただけるのは幸せだと思った次第。

2.第831回 定期演奏会Bシリーズ

申し訳ありません。すでに記憶の彼方。

3.N響 水曜夜のクラシック(第二夜/3回シリーズ)

チャイコンでのソリストの「p(ピアノ)」が、妙に力がないことが気になった。そして逆に、「乱暴?」とも思えるほどの「f(フォルテ)」には違和感を感じた。とは申せ、それがソリストの意志なのか、マエストロの意図なのかは不明。

ロシア物のN響の音は、重く、かつ泥臭い。私の好みだな。

あと2回、演奏会があったのだが、それは別に。

2017年6月14日 (水)

演奏会のお知らせ

♪演奏会のお知らせ♪

『旅するヴァイオリン vol.65』 ~ オール・プロコフィエフプログラム ~

2017年6月21日(水) 18:45 開場 19:00 開演

     於 横浜イギリス館

(みなとみらい線 元町・中華街駅下車 徒歩7分)

全席自由 一般 2000円 学生 1000円

ヴァイオリン:白井篤さん(NHK交響楽団)

ピアノ:津島啓一さん

~プログラム~

ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番

ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第2番

5つのメロディ

 

☆白井さんの楽しいトークを交えたサロンコンサートです。

  予約は不要です。直接会場にお越し下さいませ。


(白井さんのご許可をいただいて宣伝しております。)

l'atelier produce series N響メンバーによるピアノトリオコンサート(4/28)

ホールというかスタジオでこのような場所

以前、青山にも似たようなスタジオがあって、やはり定期的にN響メンバーが演奏していたけれど、今、あそこはどうなっているんだろうか?特殊なスタンスだったから、もう閉じてしまったのかな?こちらは弦楽器奏者には必須の場所だから、だいじょうぶだろう・・・なんてくだらぬことを帰途に考えていた。

ヴァイオリン、大宮臨太郎氏、チェロ、山内俊輔氏、ピアノ、重松華子氏。

「ピアノ三重奏曲 第7番 『大公』(ベートーヴェン)」。自由席だったので、いつも通りの自分の時間で並び、当然のごとく指定席に座ったのだが、はっきり言って「聴く」席ではなかった。響きも何もあったものではない「素の音」を堪能する席であった。

(演奏する側も当惑の距離だったらしく、終演後の第一声は「やべーと思った」だった。連れは「弓がこちらに当たるかと思いました」・・・てな感じ。でも、その後にあれやこれやと、ためになり、かつちょいと嬉しくなる話になったので、私は大満足なのだった。)

ということで、最初の大曲はポジションを整えることで終わった感あり。

「パッサカリア(ヘンデル/ハリヴォルセン)」。これが微妙な話なのである。カジュアルでヴァイオリンvsヴィオラを聴き続けているからでもないだろうが、vsチェロになると、伝道師様仰る「バトル感」が希薄になり、フツーのデュオに聞こえてしまう。そしてそうなると、う~む、そういうことなんだよなぁ。

(それは私だけの感覚かと思っていたら、お仲間すべてが思っていることなのだった。同じ人を好きになればこその感性の調和だわな。)

「プニャーニの様式による前奏曲とアレグロ(クライスラー)」。あたしゃ弦楽器の知識もないし、演奏技術を論ずる資格もないけれど、だからこそ、もう15年以上も聴き続けていて、自分なりに思うことはあるし、それを咀嚼もしてきた。そしてその結果として、私の中で次席のポジションは確立されたし、もうそれをどうこうするつもりもない。

やっぱ臨太郎君の演奏、好きだもんさ。

「ピアノ三重奏曲 第1番(メンデルスゾーン)」。通称メントリ。最初の低弦がやたら素敵なんである。かつてそのメロディーのところを編曲して歌詞をつけ、「こわれそうなほほえみ」という曲で「みんなのうた」で放映しておりました。

ところが・・・でもないな。私は私で、そうやってこの曲を楽しむわけですが、実はピアノがとてもとても大変なのだそうです。

「楽譜が音符だらけ」ですって。

その説明を聞いてから聴いたら、なるほど、こりゃピアノは休むヒマなどないわねってなもんでして。でも、ピアニスト様、頑張りましたですわ。

2017年5月26日 (金)

4月

備忘録として記録は残そうと思うので羅列にて。リンク切れしてたらごめんなさい。

MAROワールド vol.31 (4/6)

ドヴォルザークはヴィオリストであったと思うが。それでも私は感じる。「チェロを愛したドヴォルザーク、ドヴォルザークに愛されたチェロ。」と。j和音様のピアノは言わずもがなであるが、若きチェリストにショックを受けた。

東京・春・音楽祭 ~ にほんのうた Ⅶ ~ (4/14)
 
いつまでもいつまでも、歌い継いでいきたい「文部省唱歌」。

都響 第829回 定期演奏会Bシリーズ (4/18)

主幹氏の「あっという間の50分」との言葉を、まさにその通りだと思った。マエストロの音楽は、時に私の感性とそり合わないことがあるのだが(←偉そうだな>自分)、逆にハマると媚薬のごとく幻惑される。オケとの相性もよろしいのかも知れない。

芸劇 ブランチ・コンサート〜清水和音の名曲ラウンジ〜 (4/26)

私はいつから和音様の密かなファンになったんだろう。(なぜ「密かな」なのかと言えば、ファンと公言するにはそれなりに足を運ぶとか、追っかけるとか、するべきことがあると思うのだ。そこまでは動いていない私であるからして。)81年のロン・ティボーで優勝したときに総長がラジオでインタビューすることを総会で話して、「和音さん素敵ですよね」との私のひと言で、回りがクイズの答えを書き損ねた・・・ってことがあったのだから、それよりも前のことだろう。

いつの間にか。大野さんと同じだな。

N響 水曜夜のクラシック(第一夜) (4/26)

原宿は若者の街・・・と言うと年寄り臭いが、私がN響AC定期にあまり行かなくなったのは、ホール前の喧噪に耐えられないからという理由がある。開演間も終演後も、ホール前には異次元の世界があり、ワクワク感も余韻もかき消されてしまう。それが週末のホール前。

それがどうだろう。水曜日の夜、そこには静寂がある。そりゃ原宿駅前は平日とて異国人あふれ賑やかではあるが、代々木公園の前からホールまで歩く間に、だんだんと暮れゆき静けさがあふれ出し、そして演奏会に向かって心が高まるような、落ち着くような。

平日の夜では、興行的採算は見込めないと思うが、NHKホールの移転話は消え、そしてあそこをフランチャイズとし続けるのならば、年に数回ぐらい、こんな演奏会があってもいいじゃないか。

4月はあと一回あったのだが、備忘にはできないものなので、きちんと書くつもり。

2017年5月 3日 (水)

東京・春・音楽祭 シューベルトの室内楽 Ⅰ(3/31)

~ ピアノ五重奏曲 《ます》、ピアノ三重奏曲 ~のサブタイトル。

出演者はこちら

演奏順はトリオ→クィンテットだったけれど、「ます」から書こう。

私は変奏が好きである・・・と気づいたのはいつ頃からだろうね。室内楽を聴く機会が増えたからだろう。もちろん管弦楽曲にも変奏はあるけれど、一つの主題が次々に渡っていくその面白さを体感できるというか、その面白さは室内楽のほうが大きい。

「ます」を聴く機会は多く、そして、よくあるパターンとして「まず歌曲(4楽章)から入る」であったので、その反動でもないだろうが、1楽章の方が好きな時代が長く続いた。もちろん今もそうかも知れないのだが、4楽章の変奏の楽しさを教えてくれたのは、私が世界中で最も好きはチェリスト様でありまして・・・ま、それは別の話だ。

そして、今宵とて、その変奏も楽しみながら全楽章を堪能して・・・はとても無理な話だった。

トリオが圧巻であったが故。

演奏者の技量とかそういうものではないのだが、何だろうね。演奏者3人がそれぞれ思うシューベルト、そして私が思うシューベルト、それを取り巻くホールの中すべての人の思うシューベルト。それが大きな渦となり、心に流れ込む。

ダブルヘッダーの身体にはちとキツかった。

また聴く機会があったなら、今度は心身共に「シューベルト!」という状態で聴きたいと思う。

(東京文化会館 小ホール D列)

2017年4月21日 (金)

第31回 オーケストラの日(3/31)

リンク切れしていたらごめんなさいなのだがこのような企画 なんである。毎年3月31日と決まっていて、マチネなので仕事が休みでないと行けないのだが、今年はソリストがルセフでしかも休みときたもんだ。

この日は上野でソワレもあり、そっちのお連れが、どうやら仕事がオフらしいとわかり、「ちょいと来ない?ルセフのシベコン凄いよ~。」と言ったら、喜んで来てくれた。一人で演奏会に行くのは全く苦にならないけれど、このイベントは開演前のロビーが楽しいんである。

子供たちのためには様々な企画もあるけれど、首都圏オケがそれぞれブースを出していて、パンフレット配ったりグッズを売ったりしておりまして、そーゆーのって、お連れがいると楽しいじゃないですか。

(「金髪王子饅頭」なんて販売してたこともあったんです・・・もちろん総統閣下がお怒りになる前の話ですが。)

その楽しさの中でついついその気になってしまう「あ、これ聴きたい!」・・・インキネンの「ラインの黄金」をポチってしまいましたとさ。

祝祭オケはプロ集団とは言え、「何となく合わせられちゃう」とは言え、やはりどことなく線が細い気もしたが、何せソリストがソリストなので、そんなことはどうでもいい・・・と言ったら失礼か。好き嫌いが分かれる音かも知れないのだが、お時間ありましたら。youtube でルセフを検索すると、チョンさんと共演しているシベコンがヒットするはずだ。

私はあのような彼の演奏を心から愛するんであります。

そして考えていたこと。大野さんが音楽監督に就任されたので都響会員になったけれど、大野さんが振らなくても、都響を聴きに行く機会が増え、N響のAC定期にほとんど行かなくなってしまった。仕事との兼ね合いもあるが、ホールのせいでもあるので。私はサントリーの響きが一番好きだが、その次が上野で、そうなると都響に行くことになる。

では他の在京オケには行かないのか?と言えば、土日のマチネが多いんだなぁ。そりゃ仕事を休むことは可能ではあるが、年明けに家庭事情が大きく変化して、土日は家にいることにしようと考えるようになった。

てなわけで、今後はどうするかと言えば、平日夜に「聴きたいホールで聴きたい曲を聴こう」ってな感じですかな。


2017年4月17日 (月)

旅するヴァイオリン vol.63 ~モーツァルトからベートーヴェンへ~(3/27)

少し時間が経ちすぎたので、備忘のみにて。

ヴァイオリン、白井篤氏、ピアノ、大須賀恵里氏。

「ヴァイオリンとオーケストラのためのアダージョ(モーツァルト)」

「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ K454(モーツァルト)」

「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第10番(ベートーヴェン)」

演奏はいつも通り・・・とは変な表現になるけれど、「私の心が帰る場所」の一つが白井さんの演奏でありまして、そこには心地よさがあふれている。

今年のリサイタルはベートーヴェンの10番がメインとのことで、もちろん何回も聴かせていただいているけれど、秋には「どんな」10番が待っているのだろうか。

それはそれは楽しみなことである。

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