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2016年12月

2016年12月29日 (木)

Guten Rutsch ins neue Jahr !

「良いお年を!」・・・新年の挨拶にも使えます。

皆様、この一年、拙ブログをお読み下さりありがとうごさいました。8月から勤務時間が長くなり、「自由時間」が減ったこともあり、なかなか更新ができず申し訳ありませんでした。

暮れに体調を崩した義父は、何とか年は越せる見込みですが、楽観はできない、それだけはあまり明るくないままの年の瀬ではありますが、避けては通れない・・・ことです。

愚息が帰省いたしまして、宴会事業部が稼働し始めましたので、今年のブログはこれにて終わりでごさいます。

何ごともなければ、年明けは6日頃に復帰する予定です。

皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さいませ。来年もよろしくお願い申し上げます。

Beste 3 von diesem Jahr (ausser Orchester)

オケ以外は常に激戦。

1.浜離宮ランチタイムコンサートvol.146(3/15)

室内楽に関して、私は常に「待ち続けている」。「誰かに」「あれを」「演奏して欲しい」、この三点セットはなかなか叶えられるものではなく、しかしながらそれが実現した時の嬉しさは、天にも昇る思いになる。

彼らのシューマンを「演奏会として」「響きのいいホールで」「ガチに聴きたい」。それも三点セットであり、私はそれを3人の仲間と願い続けてきた。あの日ホールにいたのは、私だけだったけれど、お仲間と一緒に聴いたつもりだ。

2.五島美術館 ミュージアムコンサート(6/29)

リゾナンツァの演奏を聴かない人生も、また考えられないことである。そしてこれもまた、節目の年であったと思うわけだ。

3.旅するヴァイオリン vol61 ~Mein Liebkingslied~(12/20)

ただ一つ。「雨の歌」に一票を投じるのみ。

次点は「カジュアルで演奏された『この道』」。

こうやって演奏会を振り返ると、私は白井さんのヴァイオリンとあの御方のチェロを愛しているのだと、改めて気づく。

来年もまた、お二人の演奏を聴ける機会が、たくさんあることを願う。

2016年12月28日 (水)

Beste 3 von diesem Jahr (das Orchester)

今年行った演奏会は70回。毎年減少傾向にあるのは、NHKホールにほとんど行かなくなったからだ。渋谷原宿の喧噪に耐えられないのだ。ホールに入れば関係ないだろうと言われればそれまでだが、こればっかりは生理的感覚なのでどうしようもない。

上野と溜池山王と初台だけで、すべての演奏会が聴けるのならどんなにいいだろう。

では毎年恒例の本年度ベスト3。オケ部門。

1.パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団(12/5)

当然ですな。くどくど言う必要はありません。

2.都響 第813回 定期演奏会Cシリーズ(9/10)

私の好きな交響曲は、順不同で「チャイ5・ブラ2・ベト7・ザグレート・ライン」である。ショスタコはかなり好きなのだが、背景をお勉強する必要があるので、心して聴きにいかねばならない。マエストロ・インバルが振った「ザ・グレート」はまさに王道でありまして、そもそも私をこの曲に誘ったブロム翁の演奏も、ここまでの畏敬を感じさせなかった。

3.サントリーホール30周年記念作曲委嘱 マーク=アンソニー・ターネジ:Hibiki (世界初演)(11/12)

その1週間後のシェーンベルク と争ったけれど、こちらぼほうが心に深く残った。聴くにはなかなか辛いものもあったのだが、作曲者の心はしっかりと受け取ったと思う。

次点はこちら のグレツキ。

明日はオケ以外を書きます。

かんぽ生命 presents N響第九 special Concert(12/27)

詳細に関してはこちら をご覧下さいませ。

冠でボッタクリの第九であるが、サントリーならではの「響きの良さ」もあるし、オルガン演奏も聴ける。終演後にはそれなりにいいこともあったりする。そして今年はブロム翁となれば、完売のほぼ満席。

さて何を書こうか。

初日(NHKホール)に職場の同僚が聴きに行き、私はラジオで聴いていた。こりゃ凄い!と思い、翌日同僚にその興奮を話したところ、彼女は首をかしげた。ソリストと合唱団のバランスが悪く、ソリストがかきけされるように感じたのだそうだ。

3階サイドを買っていたので、聞こえづらいとは思えない。そうか、放映でマイクに拾われる声は何かにマスキングされないんだな・・・って今頃そんなこと感心してどうするんだ。

ということで、それを頭の片隅において聴いた第九は・・・合唱団の圧倒的な勝利で終わったが、RAという私の席が幸いして、バランスの悪さは感じなかった・・・どうやら不調だったテナー氏をのぞけばね。

さすがのマエストロもいささかお歳を召して、軽やかに指揮台にジャンプはしないものの、緩急のメリハリある演奏はさすが・・・でも、最終日、少し巻きました?微妙なる戸惑いが流れましたよ。ホールの大きさや響きに合わせて若干の調整をなさったのやも知れませぬ。

合唱団にそれこそ

Ihr struezt nider

ではありましたが、オケの演奏は素晴らしく、そして毎度のことながら、第4楽章116小節からのファゴットの対旋律にはしびれましたね。ほんと、素敵!

来年はまた学生さんの合唱に戻るんだろうか?そしてNHKホールで演奏限りは、あの大人数が必要なんだろうか。国技館や大阪城ホールとは意味合いが違うけれど、でもあの人数は・・・悩ましいことだ。

(サントリーホール RA3列13番)

都響スペシャル「第九」(12/23)

昨年はマエストロ・インバルゆえに、迷わず聴きに行った。今年はどうするかと思ったけれど、ソリストと合唱団の吸引力が半端ないからさ。

指揮:ヤクヴ・フルシャ
ソプラノ:森谷真理
アルト:富岡明子
テナー:福井敬
バリトン:甲斐栄次郎
合唱:二期会合唱団

(敬称略)

いささか管が不調に思えた。ホールは芸劇。1階ならばフワフワ感ですませられたけれど、そのフワフワ感が嫌で、3階で聴いていたのだ。マエストロの音楽作りであれば、もっとサラッとストレートに聞こえるはずだ。

とは言え、全体としてはすっきり感のある演奏・・・第3楽章まではね。

合唱が入った途端に、スケールが倍になった感ありまして。でも重くなったわけではない。全盛期の我が母校がスクラムでグイグイおした、あの感覚かしら(爆)?

やはりプロは違うんだな。

(東京芸術劇場 3階E列44番)

芸劇ブランチコンサート ~清水和音と八塩圭子の名曲ラウンジ ~(12/21)

これはシリーズ企画で本日はその5回目。サブタイトルは

「カルテットをやろう 弦楽器の魅力に迫る」

先に敬称略で演奏者。

ピアノ:清水和音
ヴァイオリン:藤江扶紀・大江馨
ヴィオラ:佐々木亮
チェロ:富岡廉太郎

私は清水和音氏の密かなファンである。何が「密か」なのか?私が思うに「ファン」であると公言するためには、それなりの行動が必要であると考えるのだ。演奏会にしげしげと足を運ぶとか、CDをせっせと買うとか。それを継続してこそ「ファン」であると高らかに言えるんじゃないかと・・・勝手に思ってるだけですが。

和音様はロン・ティボーで1位を獲った時から、この御方のピアノが好きだわ~と思っていたけれど、時間的にも資金的にも余裕のない時代だったので、聴くチャンスなんてなかったからさ。

それから時は流れて、N響の定期で演奏したり、MARO様や堀正文さんの室内楽で演奏したりと、聴く機会もあったけれど、まだまだ「密か」の状態。

暮れの忙しい時期ではあったけれど、メインディシュに惹かれて聴きに行く。

「ピアノ五重奏曲(シューマン)」。

そもそもの始まりは省略するが、この曲は私に室内楽の素晴らしさと、中低弦の魅力を教えてくれた曲である。この曲との出会いがなければ、今の演奏会三昧の私はいない。

そういう事情もあって、最初のメンバー以外の演奏で、この曲を聴く気になれない時期もあったが、この頃は「それはそれ、これはこれ」の聴き方ができるようになったからさ。

(それができなきゃ、大野さん以外の演奏聴けないでしょうが。)

そして、色々な演奏を聴くようになると、この曲はピアノのために書かれているのではないかと思えるのだ。広い音域を持つピアノがあることによって、曲に広がりがでることも事実だが、初演のピアノはクララ・シューマン。ロベルトが心から愛し、そして尊敬するピアニストであるクララのために成したのではないかと。

「密かな」ファンは和音様のピアノに酔いしれていたのだった。

(東京芸術劇場 1階N列6番)

2016年12月26日 (月)

旅するヴァイオリン vol61 ~Mein Liebkingslied~(12/20)

今年最後のイギリス館には、最高のクリスマスプレゼントが待っていた。

ヴァイオリン、白井篤氏、ピアノ、津島啓一氏。

「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第1番『雨の歌』(ブラームス)」。イギリス館で3回、そして浜離宮で1回。白井さんの演奏を聴いているのだが、回数にして3回目の浜離宮で、私はボロボロと泣いてしまった。最初から最後まで、それを暖かく見守ってくれる友人に挟まれて。

あれ以来、白井さんの「雨の歌」は私の宝物となり、クララの真似をすれば「あの世にこの演奏を持って行く」ほどに好きなんである。

先月のイギリス館で、次回のメインがこの曲だと知って、それから白井さんにお会いする度に

“Ich freue mich sehr auf die !!”

と騒ぎすぎていたので、

“Weil Sie so sagen, ich war nervoes.”

ちょ、ちょい待ちっ!

こんなありがたいお言葉を頂戴してもよろしいのですかぇ?


ま、結局のところ、またもやボロボロと泣いてしまった訳ですが。

白井さんが降り番の出待ちで、別の団員さんとルセフの話になって

「私、生きてる人ではルセフと白井さんが好きなヴァイオリニストの双璧なんです」などと、言っちゃって、まぁ、それを聞いた団員さんは「あ~そ~なんですか~」と、ニコニコ笑ってくださったからそれでいいわけでして(爆)。

いやほんと、それは事実である。


なぜなら。


白井さんの「雨の歌」を、ハイフェッツと比べたりしないもん。ルセフもそうかな。


私には「帰る場所」がある。オケの曲なら大野さんだし、ヴァイオリンならハイフェッツ。あと一人だけいるけれど、それはまた別の話だ。比べてどうのこうのではないけれど、誰のどんな演奏を聴いても、思いは必ずそこに帰る。

でも白井さんの「雨の歌」だけはどこにも行かない。そういうこと。

都響 第822回 定期演奏会 Aシリーズ(12/19)

首席客演指揮者様、一年のお休みを経てお戻りである。

指揮、ヤクブ・フルシャ氏。

「交響曲 第5番(マルティヌー)」。もしかしたらマルティヌーは4番しか聴いたことがないかも知れない。しかも、ちょっと心身共にかなり疲れていた時に聴いたのだ。N響/マエストロ・ギルバートだったと思うが、かなりの圧巻でまぁ、満足した記憶が鮮明で、それでかなり期待して出かけて行ったのだが。

あんまり面白くなかった・・・。

どこがどう、というわけではないのだが、また聴きたいとは思わないかなぁ・・・。

「交響曲 第10番(ショスタコーヴィチ)」。スターリン亡き後に発表されたこの曲には「待ってました!」が隠されているのか否か。勉強不足にして不明だけれど、結局のところ、二律背反的なものは、ジダーノフがいようがいまいが、彼の曲想として生涯ついてまわったのかも知れない。

マエストロの音楽を、私は「躍動的」と感じる。数年前に聴いた「ハルサイ」を私は年間ベスト3にランクインさせたけれど、全く心躍る音楽をつくる指揮者なんだな。N響でも都響でも、曲目以前に「この指揮者ならば聴きに行こう」と思う指揮者がいて、マエストロ・フルシャもその一人ですね。

(東京文化会館 1階R7列5番)

2016年12月25日 (日)

N響Cプロ(12/16)

目的はたった一つ。「ラ・ヴァルス」を聴きたいがため。その思いは十分に満足したけれど、プログラムとしては「詰め込みすぎ」の感あり。

指揮、シャルル・デュトワ氏、ヴァイオリン、ヴァディム・レーピン氏。

「歌劇『ピーター・グライムズ』より 4つの海の間奏曲(ブリテン)」。演奏は過ぎ去って行った。マエストロは、もちろんこの歌劇を振ったこともあるのだろうが、大野さんはブリテンを振る頻度が高く、そして、今年の6月にこの曲を演奏するにあたって、3月のパーティで、熱く熱く語ってくださったあの姿は忘れられない。

比べるなど不可能な二人のマエストロの演奏を聴きながらも、やはり私は大野さんの演奏を愛しているのだと思った次第。

「ヴァイオリン協奏曲 第1番(プロコフィエフ)」「ツィガーヌ(ラヴェル)」。う~む。不調か?しっくりこない演奏だった。プロコはあまり聴いていないので、あーだこーだと言うのはよろしくないのだが、ラヴェルに関しては、「聴きたい人の演奏」を何度も聴いているので、かくあれかし的感情あるんだもんな。

「交響曲 第2番(オネゲル)」。ここまで詰め込まれてくると、さすがに聴く方が疲れてくる。もしかしたらマエストロには何か意図があったやも知れないが、それでも「曲の羅列感」は否めず、せっかくの珍しい編成を楽しんだり、オネゲルの美しい旋律を感じたりできない自分は、守備範囲せますぎやしないかぇ?などと思ってみたりさ。

となると、最後の曲に向かって、集中力を増して行かねばならぬ。

「バレエ音楽『ラ・ヴァルス』(ラヴェル)」。一昨年、リヨン管と大野さんの演奏で「空前絶後」の演奏を聴いた。私の中では、もう生涯これ以上の演奏は聴けないと思っている。しかし、そういう演奏を心にもっているならば、他の人の演奏は全く別物として聴くことができるか、それとも並行して二つの演奏を心の中で聴いているか、そのどちらかだ。

N響の彩を鮮やかに変え、かつ、指揮は舞いのごとくのマエストロを眺めて、そうか、これも私の求める「ラ・ヴァルス」なんだと納得。

詰め込みすぎのバッグでも、最後に最高のものが出てくれば、それで十分なんだな。

(NHKホール 3階にて)

NHK カジュアルクラシックコンサート@大和&麻生(12/12・12/15)

同じ週に二回なれば、内容jは全く同じにて、合同ブログといたした候・・・何と酔狂な話ではあるが、彼らの演奏を世界中で一番多く聴いているのは、私であると断言できるのだ・・・って、それがどうした(笑)?

いつも通りに、敬称略にてメンバーを。

松田拓之・大宮臨太郎(ヴァイオリン)
坂口弦太郎(ヴィオラ)
山内俊輔(チェロ)
高橋希(ピアノ)
小林裕(オーボエ)

このコンサートで坂口さんは「浜辺の歌」を必ず演奏するが、「もう10年もこの曲を演奏しているんです」と話していた。

もう10年にもなるのか。

あれは2005年の夏のこと。次席とのんちゃんがオペラシティでランチタイムコンサートをして、それを聴きに行ったのが始まりなんだな。その翌年、立川で「高橋希とN響メンバーによるコンサート」があって、当然次席がいるだろうと思い、もちろんそれは大正解で、そしたらチェロにあの御方がおりやしたんです。

(あの頃は「僕は話すの苦手で…」なんて言ってたのに、まぁ最近はトーク上手になっちゃってさ。終演後にそう言っちゃったら苦笑されてましたわ。)

シューマンのPQで「低弦の音とは何と素晴らしいものなのか!」と思い、もう一度聴くチャンスがないかと願っていたら、翌年2月にJTホールで聴くことができて、しかもそこには白井さんが一緒にいて、そして「私はこの皆様の演奏でボロディンが聴きたい!」と天の啓示のように思いが振ってきたら、それは翌年の秋に叶えられて、それが2007年。

あの頃からカジュアルが頻繁に行われるようになって、お仲間と情報交換したり、頑張って応募したりと、追っかけて追っかけて・・・10年たったのだ。

このコンサートには「すべての始まり」があると言っても過言ではない。

いつまでも追っかけて行きますからね!

パーヴォ・ヤルヴィ指揮 ドイツ・カンマー・フィルハーモニー管弦楽団(12/5)

主たる理由は「お財布との相談」で、外国オケの来日公演はまず行かないのだが、この公演はぜひとも聴きたいと思い、先行で取れる知人にお安い席を取ってもらった。異論はあるだろうが、オペラシティは、徹底的に安い席でそれなりのスタンスで臨めばストレスもたまらず快適である。

指揮、パーヴォ・ヤルヴィ氏、ヴァイオリン、樫本大進氏。

「カンマー・フィル」との名前通り、このオケは室内オケであり、編成は小さい。N響に就任して以来、比較的大編成の曲を振ることが多いマエストロが、この手駒オケでどのような音楽を聴かせてくれるのか、とても興味があったのだ。

ずいぶんと偉そうな物言いだが、昨シーズンのR・シュトラウス祭りで、すっかり浮かれ気味に辟易し、今シーズンはだいぶこなれた感あれど、いまだマエストロの音楽がよくわからない自分がいるわけで、他流試合に参戦・・・まてっ!本家はこちらではないのか?

「ハイドンの主題による変奏曲(ブラームス)」。重厚さの少ない、カラリとした感じのブラームスで、これは好き嫌い分かれるかな?と思ったが、これがカンマー・フィルの音なのかも知れないし。音がストレートに上がるオペラシティであったことも、影響しているかも知れない。

「ヴァイオリン協奏曲(ベートーヴェン)」。ソリストの樫本氏は、何回かソリストとして聴いたことがあるが、最初に聴いたチャイコン(テルミカーノフ指揮サンクトベルク)の印象が強く、また室内楽でも有無を言わせぬ迫力もあるので、「そういう」演奏を予想していたのだが。

あに図らんや、透明な音なのだった。ちとびっくり。オケの音に合わせたというか、その上を滑らかに流れる音は、時として冗長なるこの曲が、あっと言う間に終わるような感覚に陥っていった。

「交響曲 第3番『ライン』(シューマン)」。鮮やかであり、鋭くもある。鋭角さの方が勝っていたかも知れない。大きな編成でまさに「ライン」のごとくゆったりと流れる演奏も好きだし、マエストロはN響でそういう演奏もしており、私もあの「ライン」はかなり好きなのだが、もうそんなものはどうでもいいっ!・・・てな感じなんですね。

もちろんホール内はブラボーの嵐でしたが、知人と私、「ブラボーしーの」「拍手しーの」「足踏みならしーの」の大騒ぎをやらかしてまいりました。だって、そうするしかないと思ったんだもんさ。

アンコールは何となく「ハンガリー舞曲の1番が来るんじゃないか」と思った。アンコールピースの代表のような曲だから、予感とかそういうものではないけれど、ままあるんだよな。

「来るっ!」って思うことがね。 そしてマエストロは、優雅に舞うのでありました・・・素晴らしき夜でしたな。

(オペラシティ 3階R2列27番)

2016年12月21日 (水)

ソロイスツコンサートシリーズ 40(12/2)

このコンサートは国立音大付属中学高等学校(以下音高と略す)の講師の皆様による、コンサートらしい・・・白井篤さんも講師をされてまして、イギリス館でチラシをいただいたので、出かけて行きましたんです。

ガラコンで、かなりボリュームもありましたので、ピックアップ的な内容にしたいと思います。

(因みに、白井さんはバッハのダブルコンを演奏なさいましたです。)

「トスカ」からアリアを三曲。カヴァラドッシ、スカルピア、トスカの順。聴きながら思う。男声の魅力は低声にあり、かつ、低声が素晴らしければ素晴らしいほど、殺してやりたいほど嫌なやつとなり、聴いてるだけの第三者としてのこちとら、相反する気持ちに悶々とする。

オペラの筋書き、ことにイタオペなんて、切った張ったの類の単純なものばかりだから、歌手の技量にかかってるもんね。ほんでもって、男声の円熟期は40代以降じゃないかと思うわけでして、声楽専攻の学生さんたちは、そこに達するまでには大変なんだろうな・・・厳しい世界だもんな・・・てなことを、考えるのであった。

「ローレライ」。ローレライの詩はハイネ作であるが、よく知られているジルヒャーの他にも、たくさんの曲がつけられているらしい。今宵はリストとクララ・シューマンの2曲が演奏された。ライン川は堂々とした川でありまして(シューマンの「ライン」の通りらしい)、ジルヒャーの郷愁的なイメージを刷り込まれて、その河岸に立ったり、川を下ったりすると、興ざめなことがあるのだそうで。

しかしながら、それは訳詞のイメージにも大きく影響されているのであって、今のように堤防などなく、両岸が崖でその上で乙女が呼んでいるとか、川底に光るものありて、守るはずが悪ふざけすぎて奪われる乙女がいるとか、この川はかなり怖ろしいイメージがあるけどな。

「ロンド D895(シューベルト)」。終演後、思わず某氏に言ってしまう。「聴きたい!」と。色々と事情はあるのですが、少しだけ前向きな気分?何でもかんでも「聴きたい!」とは思わないんだけど、時に、「演奏して欲しい」と思う曲に出会い、そしてそれをお話しすると、まぁ、それはそれで、嬉しいような会話にもなるんですけどね。

音高の生徒さんたちが大勢聴きに来ていた。みんな頑張ってね。

2016年12月17日 (土)

N響Bプロ(11/30)

毎年12月はマエストロ・デュトワ月間で、今年は曜日合わせの関係なのか、11月最後の日に始まり候。

指揮、シャルル・デュトワ氏。

「組曲『3つのオレンジへの恋』(プロコフィエフ)」。オペラも戯曲も知らないのに、なぜか3曲目の「行進曲」だけは知っている。どこで聴いたものやら全く記憶にない。ハイフェッツのアンコール・ピースとしても知られ、その編曲によるものはイギリス館で 白井さんの演奏を聴いているけれど、あの時も、すでに知ってる曲として聴いてたのだ。

まぁ、そんなことはどうでもよろしくて、最近あれこれとお勉強して、いや、そんなことをしなくても、この曲の作曲年代・初演年代や場所を見れば、プロコフィエフが亡命していた頃の作品だとわかる。モダニズムとかアヴァンギャルドであるとか、そういうのはよくわからないけれど、何となく、中途半端な位置づけにある音楽のように思えた。

「バレエ音楽『マ・メール・ロワ』(ラヴェル)」。マエストロ月間の演目が発表になった時、実はとても困惑した。この定期しかり、半月後のCプロしかり、私が夢にまで見る大野さんの演奏とかなりかぶったんである。そりゃ、演目は星の数ほどあれども、定期に上げる曲には、それなりに思惑もあるのだから、かぶってもしかたないのだが。

よりによって、十八番であったり、かなりのインパクトを持って、私の心に残っている演奏だったりしたわけでして。

ペロー童話を題材にしたこの曲は、ストーリーをなぞりながら聴くと、面白さ倍増であるけれど、欧米指揮者は、バレエ音楽に長けている・・・って、マエストロに失礼すぎますが、大野さんもそうなんでして、マイムが見える音楽をオケから引き出すことができることにおいて、指揮者の力量が問われる世界は、日本にはまだ根付かないかも知れない。

・・・京響を振ったときの、大野さんのプレトーク、楽しかったなぁ。

「交響曲 第5番『運命』(ベートーヴェン)」。快演。う゛んだば。唸るマエストロ、それでもいつもの優雅さは失いませなんだ。

だがしかしっ!

あの日 、ゲネプロではあったが、大野さんがこの曲と対話する様を、目の当たりし、そして曲が作られる様も実体験した。あの至福の時間は、生涯にわたり私の中で最高ランクに位置するものであり、故にあれ以降、この曲を他の人が振った場合は、「誰それの運命」として聴くことになった。ぶっちゃけた話、大野さんの演奏を聴いちゃえば、それ以降はみーんなそうなっちゃうんですけどね。

とは申せども、目の前で繰り広げられている演奏を無視することもできない。しかも、都響もN響も、溜池山王のマイシートは、ほぼ同じ位置にある。そのロケーションで、マエストロの指揮を眺めると、なかなかに興味深い。

オケに意志がないとは言わないが、私はオケの演奏は指揮者の意志の具象であると考えている。もちろん、あまりにも酷ければ反乱はおこすだろうが、マエストロ・デュトワはオケをしっかりとドライブするし、オケも反応する・・・彩変わるもんね。

それをふまえて聴くならば、そうか、この指揮者は、こういう振り方で、こういう演奏を引き出すのか・・・なるほど・・・てなことを体感できるマイシート、やっぱり手放せないな。

2016年12月14日 (水)

都響 第819回 定期演奏会 Aシリーズ(11/28)

2016年11月は「大野さん月間」にて、ヒジョーに満足して終了したのであった。

指揮/大野和士
ピアノ/ピエール=ロラン・エマール
ソプラノ/天羽明惠 *

(敬称略)

「アルテンベルク歌曲集(ベルク)」*。聴いてはいた。天上に近いところで天上の声を聴いていた・・・夢の中に取り込まれつつ。

実は今、義父が入院中であり、もう帰宅できない入院である。この演奏会の3日前に搬送されてとにかく安定状態は続いているが、「終息的安定状態」であり、一番苦しいのはもちろん義父であろうが、安定状態なる不安定状況に置かれた私たち家族は、申し訳ないが疲弊してる。もうどうしようもないのだから、行ってもいいと主人に言われたものの、さすがに体力がついていかなかった。

「左手のためのピアノ協奏曲(ラヴェル)」。しかしながら、もはや何をすることもできないならば、せめてクラシック音楽をこよなく愛した義父のためにも、嫁である私がその心を継承しようと改めて誓い、ラヴェルに臨んだわけだが。

どひゃ~~~っ!

一般的にラヴェルの音楽を表現する言葉は知らないが、私は「鋭角」という言葉をもってとらえている。弦楽四重奏であるとか。ヴァイオリンソナタであるとか。えぐるような、切り裂くような、そんな音楽が私の思うラヴェルだ。

そして「ここんとこ大切」ってなもんですが、私は求めてラヴェルを聴くことがないので、ホールでしか聴いてないわけですね。今宵は上野。評価様々あれど、私はこのホールのストレートに上がる硬質な音が好きであり、その響きの中で奏でられた協奏曲は、エッジナイフのような切れ味であり、そして豪快でもあった。

もちろんそこには、大野さんの解釈もあり、ソリストの特徴もあるのだろうが、そうですね・・・。

O mein Gott !Wie schoen ist das  !

12時の飛行機に乗らねばならないのに、私たちにサインをしてkれたソリスト様に、ちっとはしゃれたフランス語で何か言えればよかったなぁ。いや、そんなことせずとも、英語で言えば通じるんだよね。・・・バカな私。

「交響曲 第4番(マーラー)」。はい、とにかく楽しく聴くことができた。集中力も切らさず、大野さんの音楽をちゃんと受け止めることができたと思う。

もうそれで十分なのだ。この夏、マーラーの交響曲をすべて聴く実験をしてなお、私の苦手意識はなくならないとの結論に達したが、例えそれが生涯に一度しか聴かないものであっても、大野さんの演奏で曲を忌避することなく聴けるとしたら、私にはそれで十分なのだった。

てな訳で、軽やかに5階から駆け下りて楽屋口に並べば、そこには無限大の幸せがあったというわけ。

三親等までを「家族」と括るとすれば、クラシックを求めて聴くのは私だけである。義理の娘となったのも、きっと何かの縁なんだろう。まだ義父は渡っていないが、その日は近く、そして私もいつの日か渡る。義父と一緒に、ハイフェッツを探すのも悪くないだろう。

(上野文化会館 5階R1列9番)

2016年12月 9日 (金)

演奏会のお知らせ

『旅するヴァイオリン vol.61』 ~ Mein Lieblingslied ~

2016年12月20日(火) 18:45 開場 19:00 開演
     於 横浜イギリス館
(みなとみらい線 元町・中華街駅下車 徒歩7分)

全席自由 一般 2000円 学生 1000円

ヴァイオリン:白井篤さん(NHK交響楽団)
ピアノ:津嶋啓一さん

~プログラム~

プッチーニ : オペラ《ラ・ボエーム》から ムゼッタのワルツ
クライスラー:ミッドナイト・ベル
シューベルト: アヴェ・マリア
コルンゴルト:オペラ《死の都》から ピエロの歌
コルンゴルト: シェイクスピア 《空騒ぎ》から 4つの小品
ブラームス:ピアノとヴァイオリンのためのソナタ第1番 《雨の歌》
   
                                
☆白井さんの楽しいトークを交えたサロンコンサートです。
  予約は不要です。直接お越し下さいませ。

☆会場近くのアメリカ山公園では、クリスマスイルミネーションも
 開催中!ぜひそちらもお楽しみくださいませ(*^^*)。

(白井さんのご許可をいただいて宣伝いたしております。)

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