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2016年12月14日 (水)

都響 第819回 定期演奏会 Aシリーズ(11/28)

2016年11月は「大野さん月間」にて、ヒジョーに満足して終了したのであった。

指揮/大野和士
ピアノ/ピエール=ロラン・エマール
ソプラノ/天羽明惠 *

(敬称略)

「アルテンベルク歌曲集(ベルク)」*。聴いてはいた。天上に近いところで天上の声を聴いていた・・・夢の中に取り込まれつつ。

実は今、義父が入院中であり、もう帰宅できない入院である。この演奏会の3日前に搬送されてとにかく安定状態は続いているが、「終息的安定状態」であり、一番苦しいのはもちろん義父であろうが、安定状態なる不安定状況に置かれた私たち家族は、申し訳ないが疲弊してる。もうどうしようもないのだから、行ってもいいと主人に言われたものの、さすがに体力がついていかなかった。

「左手のためのピアノ協奏曲(ラヴェル)」。しかしながら、もはや何をすることもできないならば、せめてクラシック音楽をこよなく愛した義父のためにも、嫁である私がその心を継承しようと改めて誓い、ラヴェルに臨んだわけだが。

どひゃ~~~っ!

一般的にラヴェルの音楽を表現する言葉は知らないが、私は「鋭角」という言葉をもってとらえている。弦楽四重奏であるとか。ヴァイオリンソナタであるとか。えぐるような、切り裂くような、そんな音楽が私の思うラヴェルだ。

そして「ここんとこ大切」ってなもんですが、私は求めてラヴェルを聴くことがないので、ホールでしか聴いてないわけですね。今宵は上野。評価様々あれど、私はこのホールのストレートに上がる硬質な音が好きであり、その響きの中で奏でられた協奏曲は、エッジナイフのような切れ味であり、そして豪快でもあった。

もちろんそこには、大野さんの解釈もあり、ソリストの特徴もあるのだろうが、そうですね・・・。

O mein Gott !Wie schoen ist das  !

12時の飛行機に乗らねばならないのに、私たちにサインをしてkれたソリスト様に、ちっとはしゃれたフランス語で何か言えればよかったなぁ。いや、そんなことせずとも、英語で言えば通じるんだよね。・・・バカな私。

「交響曲 第4番(マーラー)」。はい、とにかく楽しく聴くことができた。集中力も切らさず、大野さんの音楽をちゃんと受け止めることができたと思う。

もうそれで十分なのだ。この夏、マーラーの交響曲をすべて聴く実験をしてなお、私の苦手意識はなくならないとの結論に達したが、例えそれが生涯に一度しか聴かないものであっても、大野さんの演奏で曲を忌避することなく聴けるとしたら、私にはそれで十分なのだった。

てな訳で、軽やかに5階から駆け下りて楽屋口に並べば、そこには無限大の幸せがあったというわけ。

三親等までを「家族」と括るとすれば、クラシックを求めて聴くのは私だけである。義理の娘となったのも、きっと何かの縁なんだろう。まだ義父は渡っていないが、その日は近く、そして私もいつの日か渡る。義父と一緒に、ハイフェッツを探すのも悪くないだろう。

(上野文化会館 5階R1列9番)

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