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2016年11月17日 (木)

サントリーホール30周年記念作曲委嘱  マーク=アンソニー・ターネジ:Hibiki (世界初演)(11/12)

指揮:大野和士

オルガン:鈴木優人 ∗
ソプラノ:ミヒャエラ・カウネ ∗∗
メゾソプラノ:藤村実穂子 ∗∗
東京少年少女合唱隊 ∗∗
東京都交響楽団

(敬称略)

大野さんの演奏会は、プレトークが多い。それを聞くために、必死に走ったり、飲まず食わずで働いたりするわけですが、そこまでする意義はある・・・私には。とは申せ、いつものことながら、話したいことがあまりにもたくさんある御方なのでして、終演後にお会いしたら

“Ich habe zu viel gesprochen.”

と笑いながら仰るのでした・・・ま、そうだったかも知れませんが、とても印象的だった内容があり、それを引用させてください。

今宵の委嘱は、タイトルが示すとおりのもので「誰に委嘱するか」は、大野さんがチョイスされた。たくさんの作曲家のリストから、一人、二人と、表現が悪いけれど消していく。そこには色々な与件があるけれど、大野さんが拘ったもの。

「現代の音楽には『ノイズ』を多用するものがたくさんあります。例えば紙を破ったり、弦楽器を弓で演奏せずに使用したり。私自身も、そういう曲は平素たくさん演奏しておりますし、それを疎うこともしませんが、今回の委嘱の趣旨を思うに(多分ホールが節目であることかな by クラウスの私見)、そういう曲は相応しくないだろうと。ですので、常に五線譜の音符で勝負するターネジ氏が最適と考えました。」

作品を理解することは、作曲家と対話すること。それが大野さんの音楽であり、それがこの拘りになるのだと、勝手に解釈して、改めて私はこの御方のファンになって良かったと思うのだった。
オルガンとオーケストラのための響(1986)〈サントリーホール落成記念委嘱作品〉∗)(芥川也寸志)。オルガンの迫力に圧倒されて終わったかも。プログラム解説も、初演時の芥川氏の原稿も読んでから聴いたのだが、それをふまえてなお、心を遠く30年前に馳せる。

このホールができるまでは、上野か人見が、響きのいいホールだと言われていたのだろう。(原宿は論外。)人見は聴衆として行ったことがないので、比較できないが、今、上野にはしげしげと通っている。大した耳ではないが、少しは響きがわかるようになって、30年前のオープニングコンサートで、ホールで聴いた聴衆は、どれほど感激したのだろう・・・なんてことを考えていた。

Hibiki(2016、世界初演)〈サントリーホール30周年記念委嘱作品〉 ∗∗(ターネジ)。曲としても完成度はとても高く、そして、演奏も素晴らしいものだったのだが、ここ  に曲の概要がある。政治的意味は全くなく、そして、ことさらに鎮魂を押しつけるような曲でもなかったのだが、児童合唱で言霊のようにリフレインされる Fukushima は奈落の底を見ているようで、かなり辛かった。

が。

私の心の中にあるものが、ほとんどの人の心にあるものと、相容れないとしても、私は私なりにすることをするだけだと決めたので、もうそれ以上は考えない。

いずれ、演奏会としては素晴らしいものであったのだから。

(サントリーホール RA1列1列14番)


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