木更津音協 第200回・最終演奏会(6/19)
木更津は内房線。かなり余裕を持って家を出たのだが、蘇我で信号トラブルが起こり本千葉で止まってしまった。代替手段なし。しかも「情報が入ってこないので何もわかりません。復旧見込みもわかりません。」ときたもんだ。開演まではまだ3時間近くあったが、動くかどうかもわからないので、どんどん苛ついてくる。
こういう時には「あきらめて待つ」のが常道であろうが、そんなことできるはずもなく、ヒジョーにいけないオバサンになって駅員に悪態をついたあと、ふと気づいて我が家の専門家に電話をしてみた。これこれこんな感じで・・・と。
Schuster, bleib bei deinem Leisten !
「○○が××してるんだな。2時間はかかる。」
Ich habe ein Taxi genommen.
おヒマな人はタクシー代ググッてみて下さいませ。この女は正気か?と思うかも知れませんが、私にとってはそこまでしても開演時間に間に合いたい演奏会だったのだ。
クァルテット・リゾナンツァが演奏するのだからして。
開場時間前に無事に辿り着き、いつもの指定席で聴くことができましたが、内房線復旧はやはり2時間かかりました・・・役に立つよ、我が家の回路屋。
では、いつも通りにお名前をしっかりと記す。敬称略ですけれど。
ヴァイオリン:白井篤・山口裕之
ヴィオラ:小野聡
チェロ:山内俊輔
「 弦楽四重奏曲 第14番『春』(モーツァルト)」。この曲から始まる、いわゆる「ハイドン・セット」は大きな曲が多く、そして私にはちょいとハードである。嫌いじゃないんだけど、SQの発展系とでも表現すればよいのか、とにかく重く感じる。
会場にたどり着くまでに、少し疲れていたこともあるが、集中力を欠きまして申し訳ありませんでした。
「弦楽四重奏曲 第77番『皇帝』(ハイドン)」。昨年の五島美術館 で聴いているし、会場コンディションとしては同じだと思うのだが、なぜか低弦が響く。響いては困ることなどないし、むしろこちらとしては大歓迎・・・であるが、どうしてなのかと考えたりする。思い当たることは普通に考えると一つだが、終演後に伺ったらそれは違うとのことで、だとするとひな壇下の空間で増幅でもしたのか?
ま、いいのさ。そこには私の心地よさがあるのだし。
ハイドンのSQは、スターを作りださないけれど(ある楽器だけの見せ場がない)、それこそ宮廷音楽であるからして聴衆が王侯貴族になったような思いになれる。面白いものだ。
「弦楽四重奏曲 第14番(ベートーヴェン)」。演奏時間は40分ほどかかり、しかもアタッカで演奏されるので、相当に苦労されて演奏していたと思う。ホールはかなりキンキンに冷やされて、変な表現になるけれど、演奏の皆様も「気力で湿度をねじ伏せる」みたいな感じ?
そして私は 2010年のヤマハホール を思い出さずにはいられなかった。べとべん・ちくるす第2回のあの日はかなり完成度が高く、この14番が終わった時の、一瞬の静寂がホールにいた私たちすべての思いを表していたっけ。
私にはもっともっと別の想いもあったけれど、それも報われた夜だったっけ。
ツイッターで「あなたの人生を狂わせているもの」ってアプリがあって、ちょいとやってみたらとどのつまりは「音楽」で、そうだな、私は音楽のない人生は送れないと思う。
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