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2016年3月16日 (水)

浜離宮ランチタイムコンサートvol.146(3/15)

『~N響メンバーによる室内楽~大宮臨太郎と仲間たち~』・・・とサブタイトルがついた意味がよくわからないのは、多分私ぐらいなのではなかろうか…と偉そうに言えるのには理由があるが、とりあえず敬称略にてメンバーを。

ヴァイオリン:大宮臨太郎・松田拓之
ヴィオラ:坂口弦太郎
チェロ:山内俊輔
ピアノ:高橋希

そして今日のブログは メインディッシュのことしか書かない。

「ピアノ五重奏曲(シューマン)」。

彼らは「ピアノクインテット・ラ・スペランツァ」という名前のクァルテットを組んで、2006年から演奏活動をしているのだが、それは主としてNHKとケーブル局が、デジタル普及やケーブル開拓などのために開く、「カジュアルクラシックコンサート」なる、応募ご招待のコンサートである。CDは2枚リリースしているが、メンバーの某氏に言わせれば

「まぁ、大きなショップに密かに置かれる程度」・・・って、それでいいんかいっ!

であるからして、彼らの演奏を聴く聴衆は、一期一会的なものであり(演奏活動は日本全国津々浦々)、リピーターになりえるには、コンサート情報を探し、応募し、そして当たれば並び(←それは勝手な事情)という、地道な努力が必要であり、ここにそれを10年に渡り、続けてきた女がおるのだ。

大宮氏の音楽を通して知り合った仲間と、情報交換し合い、融通し合い、聴き続けてきて、いつの日か彼らが演奏会を開くその日を夢見てきた。

その始まりが2006年の9月のことで、あの日、彼らのシューマンを聴いたことで、私は室内楽の素晴らしさを知り、世界中で一番好きなチェリストとなった御方と出会い、そしてその御方の演奏を聴こうとしたことによって、私は白井さんの「音」に出会うことができた。

運命だと思う。

スペランツァの名前をあまり使わなくなったのは、大宮氏が留学されたり、希さんが渡米されたりして、変則カジュアルがあったためだと推測されるけれど、今日ぐらいはスペランツァとして紹介してくれてもよかったのになぁ・・・と、カジュアル古株の私は思うのだった。

では演奏の話に移ろうか。

彼らの演奏は比較的ゆっくりめである。ブラームスやドヴォルザークも聴いたことがあるけれど、やはりそんな感じなので、圧倒的な迫力にはかける。また、誰かの力が突出していると感じることもない。

それではおもしろくないだろう?いやいやどうして。

「仲が良い」だけで組まれるユニットは、ステージの上で自己完結してしまう。仲良しメンバーで演奏できることのみを喜んでいるとそうなる。オケでもあるね。自分たちがすべてを委ねられる指揮者が振るだけで、満足しちゃうっての。

スペランツァは仲良しだけれど、それは違う。

「わかるんです。だって、私、10年聴いてきましたから。」

各々が楽譜を読み、自分の「音」を知り、そして、今、この小節で、このフレーズで、自分のパートは何をなせばいいのか。多分室内楽では当たり前のことだろうけれど、それをガチでやると、カジュアルの聴衆には圧迫感があるんだな。

「クラシック音楽の楽しさを知っていただけると嬉しいです」と、カジュアルでは必ず団長様が仰るけれど、楽しいと感じてもらいつつも、レベルは保つってのも大変でしょ?

「しかつめらしい顔の演奏を、しかつめらしい顔で聴く」・・・と思ってる人もたくさんいるだろうし>クラシック音楽

以下、話の収拾がつかないのと、かなりの私見あり。

伝道師様が「浜辺の歌」の時に、「この曲は長山さんが私のためだけに編曲してくれたのですが、お金をいただいて演奏するのは初めてです」と仰いまして、会場は何となく笑っちゃったけど、私も全く同じことを思っていた。

もちろん彼らはプロであるから、無料であろうと有料であろうと、同じように演奏する。けれど、心のどこかで「今日はいつもとは違う」と思えば、陳腐な表現であるが、それが演奏に増幅して現れる。もちろん、いい増幅で。

カジュアルはNHKとして続けていかなければならないものだろう。そして多分、彼らが中心メンバーであることも変わらないだろう。だからもしかして、次の「演奏会」はないかも知れない。

10年分の御礼は、いつも通りの「あはは」「えへへ」で終わってしまったけれど、皆様、きっとわかってくれてると思うんだ。

(浜離宮ホール 1階2列 16番)

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