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2015年12月26日 (土)

都響 スペシャル 2015 「第九」(12/25)

まさに「王道」とはこのことを言うのではなかろうか。原宿での消化不良は見事に一蹴され、今年最後の演奏会で大団円を迎えたのだった。

指揮、エリアフ・インバル氏、ソプラノ・安藤赴美子氏、アルト・中島郁子氏、テナー・大槻孝志氏、バリトン・甲斐栄次郎氏、合唱・二期会合唱団。

今これを書きながら、思い出したことがある。ソリストと合唱団は、第三楽章の前に入場したのだが、聴衆から拍手が起こらなかった。そりゃ曲の途中なんだから、拍手などしないのが当たり前と言われるとそうかも知れないが、拍手が起こることもままあるように思うのだ。

しかし、昨夜の演奏を顧みるに、いわばある種の雑音を不要とする気配が、あったのではないだろうか。堂々として毅然としているその様が「王道」だな。

そしてその毅然さが一転して、甘美さに(とまで言ったら大げさか?)変化した第三楽章には、ヒタヒタとした緊張感もあって、であるからして雄大な中低弦がたゆとうように流れていく感あり。

バリトンの甲斐氏は、元々好きな声質の人だったが、もう4年前になるのだろうか。東京春祭のマイスタジンガーで、見事なコートナーを演じられた時以来、

“ Er ist meines Baeckers !”

と騒いでいるわけで、やっぱり素敵だった。(原宿のファゾルトも良かったことは記しておくべきですな。)

二期会合唱団はさすがですね。なんやかやと、様々な組合せで第九は聴いているけれど、プロの力の何たるかを感じましたね。ソリストが木管の後ろ、つまり合唱団のすぐ前にいた、その配置も良かったか、均整のとれた4楽章だった。

褒めすぎ?

でも、久々に身震いするような第九を聴いたんである。いつ以来だろう?生涯忘れないであろう震災後の第九は別格とすれば、やはり大野さんが都響で振った第九になるのだろうが、多分、第三者的に判断すれば、今宵の第九の方がより高きところにいるのはまちがいない。

そして、「より高きところ」と言えば、上野の5階で初めて聴いたのだが、なかなか侮れないのである。初台でも思うが、垂直に上がってくる音には、ごまかしのきかない厳しさがあり、それをはねのけたならば、そこには私の望む心地よさがあるような気がする。

秋のマラ4も、ここで聴いたらだいじょうぶだろうか?いぇいぇ、大野さんが振るのですから、席など関係ないのでございますわ。

(上野文化会館 5階1列5番)

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