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2015年10月 9日 (金)

白井篤 ヴァイオリン・リサイタル(10/7)

私の「秋」は白井さんのリサイタルであり、例年はその深まりを感じさせる時期だったけれど、今年は何とまぁ、初秋もいいところで、しかもダブルヘッダーとなってしまった。マチネが「ラインの黄金」で助かったよ・・・。

ヴァイオリン、白井篤氏、ピアノ、大須賀恵理氏。

浜離宮のリサイタルは、今回で10回目を迎えた。演奏者にもロングラン聴衆にも、一応節目のリサイタルなのだが、当方、毎月イギリス館に通い、聴き続けている身なれば、どうもその感慨乏しく、むしろ今宵はアウェイの気持ち。しかしながら、それもまた楽しからずや。

「ピアノとヴァイオリンのためのソナタ 第8番(ベートーヴェン)」
「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ(バルトーク)」
「悲歌(武満徹)」
「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(ドビュッシー)」
「ツィガーヌ(ラヴェル)」

バルトーク以外は、9月のプレ・コンサートで聴いていて、そして武満以外は何度か別の機会でも聴いているので、折々で変わる演奏を楽しむことができた。演奏会は常に「一期一会」。同じ演奏などあり得ない。だからこそ、誰かの演奏を聴き続けて何回も足を運ぶ。

ということで、バルトークについて。

プログラム解説は白井さんがご自分で書いておられますが、「奏者にも聴衆にもかなりの集中力が求められる」とあった。まさにその通りだよな。

“Bitte nicht zu prep haben. ”

と、よく仰るのですが、実はバルトークは苦手な方に入る。なぜにあんな変な音を多用するのかわからない。魅力がないわけではないのだけれど、例えば弦楽四重奏に例をあげれば、同じ時期(?)のショスタコの方が、難しい面もあるけれど、遙かに聴きやすい気がするのだ。・・・ということで、しっかりと予習をして、これはマズイと思った。

3時間近くのオペラ、しかもワーグナーを聴いてきて、その後のバルトーク。曲を聴く以前に緊張感と集中力をキープしていないと、撃沈するのは目に見えていたので、頑張りましたよ。・・・かなり心臓に悪かったですが。

完成度は高かったんだけれど、奏者の緊張感に引きずり込まれた聴衆には、ある種心地よい一体感がもたらされたと思うけれど、対峙する緊張感の中に落ちてしまった聴衆には、ハードな20分間だったのではないだろうか。

多分、ほんとに多分、それが白井さんの集大成だったかも知れない。これからも、こうやって、聴衆との一体感を保ちつつも、自分は孤高の高みを目指すというような。

これからも、白井さんの演奏を聴き続けていこうと、改めて思った夜。

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