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2015年8月 2日 (日)

小山実稚恵 30周年記念コンサート 大野和士指揮 仙台フィル(8/1)

最初に。

大野さんも小山さんも、あの大震災のことは深く心にとどめて、いついかなる時も忘れない思いでおられる。その心はよくわかるし、折に触れて語られる言葉も聞いているけれど、私はあることを境に(と言ってもそれほど強烈なインパクトのある何かがあったわけではないのだが)、何もかもすべてを結びつけて考えるのをやめた。それを世の人は冷酷と言うかも知れないが、誰かを悪者にしなければ生きていけない心(←それを否定するわけではないけれど、その対象にされる自分がいたから)を理解できない自分には、もう何も考えることができないと思ったからね。

ということで、普通の演奏会の感想を普通に書く。

指揮、大野和士氏、ピアノ、小山実稚恵氏、演奏、仙台フィルハーモニー管弦楽団。

プレトークがあった。最初は大野さんと小山さんの出会い(お二人は藝大の同期です)などだったのですが、大野さんはいつものように、とにかく音楽について話したいことが溢れ出て止まらない御方なので、ドビュッシーつながりで、6月にリヨンで演奏した「ペリアスとメリザンド」の話になってしまって、だんだんと収拾がつかなくなりまして、とまどった聴衆多数と思われ(^_^;。

「ピアノ協奏曲(ラヴェル)」。第1楽章は何だか微妙なズレが感じられた。それこそ微妙な裏拍的リズムなんであるけれど、冒頭の鞭が指揮と合わなくて、それがそのままピッコロに派生。ちょっとバタバタ気味でしたが、小山さんがしっかりとリードして、落ち着いた。大野さんとの阿吽の呼吸はさすが。2楽章はそれほどにゆったり感を強調してはいなかったので、3楽章のスピード感はあまり感じなかったが、とてもクリアな響きだった。

「海ー管弦楽のための3つの交響的素描(ドビュッシー)」。求めてドビュッシーを聴くことのない私が、この曲を聴いてぶっ飛んだのは、マエストロ・デュトワとN響が振った時だったけれど、すんません、今宵はそんなもんじゃなかったです。

大野さんの交響詩は素晴らしい。R・シュトラウスなんてクラクラする。それとほぼ同じ感動があった。今秋、大野さんは都響と共に、この曲を持ってヨーロッパ・ツアーに出る。もちろん渡欧前に定期でも同プロを演奏する。11月のBシリーズを、今から恋い焦がれるほどに圧巻なる「海」。都響のコンマスは矢部様よね、きっと。今から酸欠だぜ。

「ピアノ協奏曲 第2番(ラフマニノフ)」。私にとってこの曲は、最初の鐘の音で決まる。そこで心動かされなければ、もうそれでおしまい。私的には少し重すぎる(遅めだった)鐘の音だったけれど、そこから急転直下のようにうねり始めるのは、あぁ、やっぱり大野さんだ。・・・ということで、いつものように、「見せ場タ~イム!」を鑑賞しようとしたら、大野さんシフトで買った席は、弦楽器しか見えんかった。

でもそこで感じたのは、ごめんね、あともう少し何かが足りない感。大野さんの指揮と小山さんのピアノから引き出される弦の音は、もっと違う音のはずだ。オケにはその音があり、それはオケの財産でもある。だからその財産を、最高に光り輝かせるために指揮者は存在する、それが大野さんの思うところで、そこにあと一歩でしたか。

「ボレロ(ラヴェル)」。総論賛成。各論反対。今宵の、大野さんが指揮する姿は、きっとこれから幾度となく夢に見るだろう。「これぞボレロ!」。東急ジルベスタで「ボレロのカウントダウンをしよう」との言い出しっぺは、誰あろう大野さんその人だけれど、新年を迎える高揚した気持ちを盛り上げるのに実に相応しい曲で、その具象がまさに、その指揮にある。

だから、あまり彩りは必要ない・・・と言ったら語弊があるけれど、そして、見せ場の緊張感もあるだろうけれど、弦があれだけ精緻に刻んでいるのだから、それを活かしてそのまま演奏すれば、もっともっと大きな空間になったと思う。

少しだけ惜しかったけど、大野さんは十分に満足しておられたから、それでいいんだ。

あれこれと偉そうなことを書いてしまったけれど、大野さんの音楽のあるところは、私の幸せのあるとこだ。タイトなスケジュールだったから(仕事が終わってから日帰りで行った)、知人ともあまり話せなかったけれど、でも、感動は分かちあえたしね。

席がヴィオラの前だったので、久しぶりに井野邊さんの音を聴けたことも、嬉しかった。

今月はあと2回も大野さんがあるんだ~(*^_^*)。

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