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2014年4月 4日 (金)

東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2014-(4/3)

「フィレンツェの思い出~若き名手たちによる室内楽の極(きわみ)」。

「極」を辞書で引く。「これ以上ない、至高、等々」とある。プログラミングにおいても、演奏においても、エンターテイメント性においても、まさに「極」。

敬称略にて。


ヴァイオリン:長原幸太、西江辰郎
ヴィオラ:鈴木康浩、大島 亮
チェロ:上森祥平、奥泉貴圭

「弦楽三重奏のためのセレナード(ドホナーニ)」。この曲は、ある演奏家を「この人の音が好きなんだ」とはっきりと意識した曲である。あれから7年たったというのに、再びの演奏が聴けないでいる。どっかで演奏なさっているのにね。一番切なかったのは、2011年の公演中止でしたけれど、「ふぇ~ん、聴きたかったよ~」と言うと「ま、そのうちまた、」とか何とか、相変わらずの人でありますれば。

“Ich habe das Trio im JT Hall gehoert. ”

“Ja ? Vielen Danke. ”

・・・最初に話したのがこれだったっけ。ほんでもって、それがこの上野の楽屋口だったっけ。上森さんの演奏を聴きながら、あぁ、かなり飢えてると思ったけれど、来月には最高のハレが来ると自らに言い聞かせるのだった。

「弦楽六重奏 第1番(ブラームス)」。この曲については、数日前 に書いたけれど、うへっ!全然違うぞ・・・ヒジョーにユニークなブラームスとでも言ったらよいでしょうか。色物ではございませぬが、何となく心ざわつく演奏。ブラームスは春の漲りを表現して、事実、春の気配漂うな曲であるのに、どちらかと言えば「はるのこころは のどけからまし」てな感じですかね。

曲によって、演奏家の音は変化するけれど、そういう単純なことではなくて、上森さんの多彩なる音、七変化とでも言いたいような音には、いつも唸ってしまう。めちゃくちゃ追っかけて、ファンをしてても、ブランドテストには合格しないかも知れないわね。

「弦楽六重奏曲『フィレンツェの思い出』(チャイコフスキー)」。プログラミングにおいてもと書いたのは、トリオ・クィンテット・ゼクステットの変化が面白いと思いましたのよん。作曲時期はチャイコフスキーの晩年になるだろうか、とても完成度が高く、いかにもチャイ子な曲なんだわよ。

室内楽に、そんなお約束があるはずもないのだが、必ず、どのパートにも「見せ場」のようなものがあってさ、それがこの曲だと、第ニ楽章の美しい旋律の受け渡しの中にある。「眠り~」のパノラマを彷彿とさせる流れを聴いていると、しみじみと思う。

“ Warum hast du Tchaikovsky gern ? ”

“Natuerlich ,ist das ! ”

いやほんと、素晴らしいメロディーメーカーなのよね。でもさ、そうやってうっとりしていても、第3楽章の何となく民謡チックな旋律と、それを奏でる弦の重なりを聴けば、あぁ、やっぱりこの分厚さ、何となく泥臭い、ジャズで言うところのファンキー、それもまたチャイ子なのだと思ったりして。

今年のアンコールは「雷鳴と稲妻(ヨハン・シュトラウス)」。エンターテイメントとは、決して笑いを取るだけのものではなく、観客の大喝采を浴びながらも、それこそ至高の芸を披露することではないかと思う。このポルカはまさにそれで、ヨハン・シュトラウスの名曲を、ゼクステットで鮮やかに演奏する皆様、素晴らしかった!

奥泉氏は、この面子は初登場でして、チャイ子ではかなり熱い演奏を聴かせてくださいましたけれど、意外とお茶目な方でありました・・・オンデマンドありましたら、どうぞ見ておくんなまし。

康様は、いつも通りでございましたんですけれど、大島氏もそうでしたけれど、私、ボウイングの知識皆無ですけれど、あのアップアップにはノックアウトされましたよ(爆)。

本日のブログは読み返すと、内容がないけれど、完成型としての演奏会とでも言えばいいか、2時間、その中にどっぷりとつかって幸せであれば、そういうものではなかろうか。

かくして、桜よりも愛でるに相応しい皆さまの演奏会は終わりぬってか。

(東京文化会館 小ホール C列22番)

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